清澄の白川の現美


小雨が降りしきる数日前。私の聖地、現代美術館へ。

人気の無い通りだったり、青々とした木々のアーチだったり、
ここまでの道のりもさることながら
あの建物のなんとも言えない空間、空気感がたまらない。

ロビーの天井は高く開放的。館内は静かで威厳がある。
あの館内に足を踏み入れた時に感じる 、
心体にすっと注入される
気や皮膚感覚はこの美術館でしか体感できない。


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そして常に新進気鋭のアーティストを紹介する
作品のチョイスも素晴らしい。
毎回新しい発見や驚きに溢れてる。

ただ今回、
いやこれは近年の現代美術会全体に言えることだが、
作品がアーティストのメッセージ性より
技術革新の傾向へ向かってるのが残念。
アーティストの顔が見えない作品はほんとうにつまらない。
もっと泥臭く、土臭い魂のこもった作品が観たい。


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「ジョン・レノンの妻」
としてのそれしか知らなかったオノ・ヨーコ。
彼女のアーティスト然にひれ伏したのも、この地。

発見や驚き、ときめき、癒しを与えてくれる私の聖地。

私の聖地は変わらず私の聖地であって欲しいと願う。

帰りの道中で。